16/06/08

 
 

頭のなかの部屋のなかで、わたしはすることもなく、ただぼんやりとする。
ほんとうに何も無い。ただここにいる。
窓に届く日差しを眺めながら、人の往来を影で感じる。孤独ということもなく、関わりがあるということもなく。そのうちに時間というものが何だったか忘れる。何とはなしに動くものを目で追って、ただそうしていると、この目や瞼で直にひかりに触れているような心地になる。意味が欲しかったかと訊ねられれば、べつに、と応える。このときにうつくしさを垣間見る。
書かなければさらにうつくしく、
書かなければわたしをうしなう。
たったひとり。頭のなかの部屋のなか。