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16/06/08

頭のなかの部屋のなかで、わたしはすることもなく、ただぼんやりとする。ほんとうに何も無い。ただここにいる。窓に届く日差しを眺めながら、人の往来を影で感じる。孤独ということもなく、関わりがあるということもなく。そのうちに時間というものが何だっ…

14/12/21

ことばを口にして舌のうえで転がすと、それは熱によって溶けはじめ、冷たい水になった。そうしてすこしずつ飲み込んでいくと、ことばだった水はやがて喉をやわらかく潤し、そしていつのまにか感触を無くした。 目頭がぎゅうっと熱くなる。 すこし視界がぼや…

16/09/23

解りやすくて的確な言葉を探しているわけじゃない。淡いそれがだんだん濃くなっていくみたいに、飛び散って鮮やかに焼き付くみたいに、錯綜してぼやけて混沌としているのがいい。

16/07/02

小さな四角をイメージする。それは額縁みたいな枠の感覚。文字が額縁になると同時に絵にもなる。きれいだ。小さくて纏まった形を思い浮かべている。三行くらいがうつくしくて好き。

16/09/13

きれいだと思ったらそれがすべてで、表現したそこには説明できる何かも、入っていける世界も、何もない。きれいだけがある。それだけが見えて、それだけが感じられて、それだけで十分だから、表現したもの、表現されたものが何であるかをわたしはいつも知ら…